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マティスの作品をジュエリーにしました。

マティスのジュエリーが完成しました。

マティスは色彩の画家といわれるほど、色鮮やかな色彩の作品が数多くあります。

室内画の傑作も多く描いており、最晩年の作品はマティスがもっとも愛した赤で染め上げられているものも多くあります。

こちらの「リュート」の作品も、室内が赤く彩られて、きっと実物の色は鮮やかな赤であったと想像します。

マティスの作品は実物を観るとあまりの色の複雑な美しさに感動します。

そして、その感動が大きいほど図録との差も大変大きいのです。

なので、なかなか作品を選べませんでした。

そこで、観ていない作品で制作することにしました。

赤も多くの種類があり迷いましたが、きれいな赤を表現できたと思います。

他にも繊細な色が絶妙に調和をみせていて、マティス独特の表現が「色」の魅力を伝えてくれているようです。




光の加減によっても色が違って見えますので、制作する時間帯や光源も大事な要素です。

特徴である赤を活かしたく、天然石のトップを赤のチェリークォーツに決めました。




出来上がったジュエリーは、想像では組み合わせることのない配色となりました。

絵画でジュエリーを作ることの最大の面白さをマティスでも味わいました。







マティスの情熱には及びませんが、私も生涯情熱を傾けることができる世界を持てていると思います。

 

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2020年10/1発行『Bead Art 秋号2020 Vol.35』







ポーラ美術館でマティスの「リュート」の君に会ってきた♪

箱根にあるポーラ美術館には、印象派などたくさんのすばらしい絵画コレクションがあります。

ビセルの絵画ジュエリー©に制作した絵画もけっこうあるんですよね。

展示作品はいつも同じではないので、今回マティスの「リュート」の君に会えたのは感謝感激でした!

赤が印象的で美しくオーラを放っていて、ずーっと観ていたいです。



ビセルのマティスジュエリーがこちらです。




せっかくなので美術館のアートショップで「リュート」のアイテムをお土産に♪

メガネ拭きです。



もったいなくて使えない。。。

 

ルオーの「グレゴリー」をジュエリーにしました。

ビセルのPictorial Art Jewelryの13作めは、ジョルジュ・ルオーの「グレゴリー」です。

ルオーはマティスと親交の深かったフォーヴィスムの画家です。

日本ではパナソニックミュージアムに所蔵作品が多くあります。

意外にも日本の画家たちともつながりがあり、与えた影響も小さくはないようです。

ルオーは絵の具を厚く描くのも特徴で、先日の「マティスとルオー展」では、実際の絵を3Dコピーにしたものを触らせてもらうことが出来ました。

黒の輪郭線をはっきり描くのもルオーならではの技法です。

宗教画も多く描いていますが、今回の「グレゴリー」は最晩年に描いていたサーカスの登場人物を題材にしているようです。

肖像画とも言い難いなんとも不思議な作品ですが、黄や緑やオレンジなどのカラーが見事に調和しています。



絵をよく見て色を選んでいくわけですが、何色を強く感じるかでジュエリーの構成が変わってきます。

組み合わせたビーズの色は時間帯によっても見え方が変わったり、合わせたビーズに影響されて色が変わって見えることもあります。

特徴的だと思った色を入れすぎると、他の色が目立たなくなることもあります。

そのようなことを味わいながら取り組むのはすごく楽しいです。



もとになる絵画と離れてみても、ジュエリーとして成立していることも大事です。

たくさんの色のビーズを合わせているので、調和するのはビセルジュエリーの最大の特徴でもあります。





何回も手直しして、やっと完成した作品ですから、愛おしいです。

すでに次の作品に取り掛かっています。

次回はナビ派の作品です。

お楽しみに♪

 

ピカソの絵画「花売り」をジュエリーにしました。

印象派から始まった絵画シリーズですが、いよいよピカソまで広がりました。

ピカソは知らぬ人はいないであろうほど有名な画家ですね。

キュビズムを確立しましたが、その他にも様々な技法で描いた絵画が多数あるようです。

文献によると、大変なモテ男だった彼は付き合う女性が変わるたびに画風も変わったとか?

今回ビセルの絵画ジュエリーに制作したのは、1937年に描いた「花売り」というタイトルのキュビズム絵画です。

図録の解説では、

同じ年に「ゲルニカ」も制作。

その時の制作過程を写真で記録したのが、新しい恋人ドラ・マールだった、そうです。

さらに、

色彩は不協和音を奏で、造形は表現主義でしかも破壊的である。

とありました。



色彩は不協和音とありますが、ビセルジュエリーになると不協和音を通り越して調和しているように感じますね。

そこはとても面白いところです。



これぞピカソという配色はないような気がしますので、このジュエリーからピカソを連想するのは難しいようです。

でも、ピカソの「花売り」と向き合って、ピカソを感じながら制作したこちらの作品からは、ピカソがにじみ出ていると思います。

余談ですが、トップの天然石を選ぶのが大変だったんですよね。

さすが不協和音というだけあって、これだけ主張している色が溢れていると絞れず決められず。。。

決めたものの迷っていたのですが、上の写真では偶然シンクロしていて感動しました。(笑)



次なる絵画ジュエリーは、フォービズムの巨匠マティス、近代宗教画の巨匠といわれるルオーに挑みたいと思います。

ピカソとの色彩の違いをどのように感じることができるか、楽しみです。

 

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